チャリっこ紀行

チャリっこ紀行

クロスバイクでいこう。

一ヶ月かけて自転車で北海道一周した 15日目(興部〜計呂地)

f:id:plno:20191129234318j:plain

苫小牧を出発して15日目、興部おこっぺから計呂地けろちまでの70kmを走る。

興部から網走まで150kmほどであり、一日で到達できる距離だ。

しかし途中に泊まってみたい場所があった。

「計呂地交通公園」だ。

なんと、

ここでは客車に泊まれるのだ

 

(クリックするとその記事へ飛びます。)

1日目: 苫小牧 ~ 伊達

2日目: 伊達 ~ 長万部

3日目: 長万部 ~ 函館

4日目: 函館 ~ 知内

5日目: 知内 ~ 江差

6日目: 江差 ~ 瀬棚

7日目: 瀬棚 ~ 神恵内

8日目: 神恵内 ~ 札幌

9日目: 札幌 ~ 岩見沢

10日目: 岩見沢 ~ 留萌

11日目: 留萌 ~ 天塩

12日目: 天塩 ~ 稚内

13日目: 稚内 ~ 枝幸

14日目: 枝幸 ~ 興部

15日目: 興部 ~ 計呂地

16日目: 計呂地 ~ 網走

17日目: 網走 ~ ウトロ

18日目: ウトロ ~ 羅臼

19日目: 羅臼 ~ 霧多布

20日目: 霧多布 ~ 釧路

21日目: 釧路停滞(記事なし)

22日目: 釧路 ~ 浦幌

23日目: 浦幌 ~ えりも

24日目: えりも ~ 静内

25日目: 静内 ~ 苫小牧

 

 

  

 

15日目: 興部 〜 計呂地

f:id:plno:20191130000146j:plain

 

 

 

興部を出発

f:id:plno:20191117163955j:plain

〜 ルゴーサエクスプレス 〜

夜中は思っていた以上に冷えた。

これは車体が金属製だからとかは関係なしに

9月中旬の北海道は寒いためである。

特にオホーツク海側の寒さは厳しい。

 

鉄道車両の中で初めて寝た経験は、

一生忘れられない思い出となった。

他のライダーさんと沢山話して情報を交換した。

ここはいい道だ、ここは行っておいたほうがいい。

ツーリングマップルを片手に語った夜は楽しかった。

 

少し名残惜しいけれど、興部の地をあとにする。

 

 

紋別でトラブル

f:id:plno:20191130001701j:plain

〜 紋別市入り 〜

本日は快晴、気温は高く風もない。

天候はよろしいけれど、自転車の調子が悪い。

ブレーキの効きがよくない。

 

f:id:plno:20191130003021j:plain

興部から20kmほど走り、紋別の市街地に入った。

なんとここで紋別駅の跡を発見した。

ここには昔、名寄本線という鉄道が通っていた。

名寄本線(なよろほんせん)は、日本国有鉄道国鉄)、及び北海道旅客鉄道JR北海道)が運営していた鉄道路線地方交通線)。北海道名寄市名寄駅宗谷本線から分岐し、上川郡下川町紋別郡西興部村、同郡興部町紋別市などを経て紋別郡遠軽町遠軽駅石北本線に接続する本線と紋別郡上湧別町中湧別駅で本線から分岐し同郡湧別町湧別駅に至る支線から成り立っていた。 (Wikipedia より)

興部からずっと路線の跡に沿って進んできたわけか。

 

ここでリアのブレーキワイヤーが役目を果たしたように

パツン!と音を立てて逝ってしまった。

幸運なことに私はワイヤーの予備を持っている。

これは自分で修理するしかない。

 

1時間もかかってしまったが、自転車もすっかり元通りだ。

このトラブルも旅の思い出の一つとして心にしまっておこう。

 

f:id:plno:20191130004011j:plain

いかにも地方空港らしき雰囲気を醸し出している、

オホーツク紋別空港に寄ってみた。

中に入り、ガランとした空気が気になった。

運行表を見てみると、

羽田行きの出発便と到着便が一便ずつ。 

なるほど。

 

 

サロマ湖の畔 湧別町

f:id:plno:20191130010100j:plain

〜 湧別町入り 〜

紋別から少し進んだところで湧別町に入った。

北海道を走っていると

片側一車線で路肩が異常に広い道路を多く見た。

これは冬季の除雪スペースらしい。

 

f:id:plno:20191130011013j:plain

野生のトトロがあらわれた。

北海道にはトトロまでいるとはたまげたなぁ。

 

湧別のAコープで食糧を買い込んだ。

ここから先、数十キロはコンビニがなさそうだったからだ。

北海道では食糧を買えるときに買っておかなければ後悔する。

 

f:id:plno:20191130011147j:plain

Aコープで食糧を買い込んだが、

湧別から5kmほど先の芭露ばろでコンビニを発見。

北海道のローカルコンビニ、ハマナスクラブだ。

北海道で何度か見かけているのだが、

結局は今回の旅は入らずに終わってしまった。

 

f:id:plno:20191130012400j:plain

しばらくするとサロマ湖が見えてきた。

サロマ湖は潟湖の一つで海と繋がっている。

中学生の頃に地図帳でみて、海と繋がるあの隙間が気になっていた。

それからずっと、あの隙間を自分の目で見てみたかった。

それがやっと叶う瞬間だった。

しかし、実際には湖口が遠くてよく分からなかった。

 

f:id:plno:20191130013240j:plain

湖岸の森を進み、目の前に観覧車が見えた。

道の駅に併設された遊園地のようだ。

いきなり現れた遊園地にびっくりした。

ここに遊園地、なぜなんだ。

実に興味津々。

しかし、営業時間外だった。

あの観覧車から眺めるサロマ湖は綺麗なんだろうなぁ。

 

 

計呂地交通公園

f:id:plno:20191129234318j:plain

道の駅から坂を下ると、計呂地交通公園に着いた。

立派な蒸気機関車が迎えてくれた。

夕暮れ時とあり、その姿はさながら銀河鉄道999

眠っている間に宇宙へ連れて行ってくれないものか。

 

 

駅長さんに300円払って客車に泊まる受付をした。

500円出すと「駅長の家」という建物に泊まることができる。

しかし、私は客車に泊まる目的がある。

客車に泊まる以外に選択肢はない。

 

f:id:plno:20191130014743j:plain

客車内には畳が敷かれ、一人二枚の畳を使用することができる。

興部のルゴーサエクスプレスと似たような感じだ。

しかし、こちらの方が広いようだ。

 

私を含め3人が客車に泊まることになった。

駅長の家には7人が入ったそうだ。

客車のほうがロマンがあるんだけどなぁ。

 

 

寝台列車に泊まっているような気分に浸りながら

眠りについた。

ガタンゴトンと聞こえてきそうな気がした。

 

 

 

15日目のまとめ

f:id:plno:20191130000146j:plain

15日目は興部から計呂地までの70kmを走った。

興部から網走までは一日で行けそうな距離であるが、

計呂地のSLに宿泊するために走る距離を縮めた。

道中でブレーキワイヤーが切れるトラブルに遭遇したが

難なく対処した。

そして無事に計呂地に辿り着き、

二日連続で列車に泊まることになった。

寝台列車に乗ったことがない自分にはとても新鮮だった。

 

 

走行区間: 道の駅 おこっぺ 〜 計呂地交通公園

走行距離: 72.38 km

総走行距離: 1511.47 km

苫小牧まで残り 896.9 km

 

まだつづく。