2018年夏、自転車で宗谷岬を目指し小樽を出発した。
北海道上陸2日目、小樽から280km離れた天塩の街までやってきた。
北海道4日目の予定
左脚の痛みと雨のため3日目は天塩にて停滞となった。
4日目は稚内を目指す。
天塩から稚内までは約70kmと短く、
オロロンラインの中で一番景色が良いといわれている。
4日目 天塩 〜 稚内
雨の中、天塩を出発
朝起きてみると外は小雨が降っていた。
雨対策としてテントをゴミ袋に突っ込む。このような時にオルトリーブの防水バッグは心強い。
コンビニがない道
ここ天塩から稚内までは海沿いのオロロンラインをまっすぐ走る。
稚内までは70kmほどあり、その道中にはコンビニなどの食料を補給する場所がない。
つまり、食料を持たずして稚内まで走るということあまりにも無謀なことである。
自転車は割とカロリーを消費するためエネルギーの摂取が必要不可欠だからだ。
そこで、セイコーマートで買い物をしてからオロロンラインへ向かう。
ちなみに、
- 飲料水(1000ml)
- あんぱん
- クリームパン
- ツナマヨおにぎり
を購入した。
みんなで走ろうサロベツ原野
ここからは今までお世話になった国道232号とはお別れし、道道106号へ入る。
他のチャリダーさんと走るのは今回が初めてだ。
人と走るというのは安心できる。何より楽だ。
オロロンラインはほぼほぼ北からの風が吹いているという情報を事前に手に入れていたが、この日は東からの弱い風で助かった。
オトンルイ風力発電所
みえてきたのは、28基の風車が立ち並ぶオトンルイ風力発電所。
オロロンラインといったらここ、というスポットだ。
確かに迫力はあるが、天気がよければもっと素晴らしかっただろうよ。
突然現れる北緯45度通過点のモニュメント。
知らないと通り過ぎてしまうに違いない。
北緯45度といえば、帰りに通過した中頓別町が北緯45度のまちを謳っていた。
何か遠くにトンネルのようなものが見えてきた。
浜里パーキングシェルター
巨大な人工物、浜里パーキングシェルター。
冬の吹雪から一時的に避難できるようなものとなっている。
このようなシェルターの中にはトイレや自販機が設置されているものもあるが、ここにはなかった。
なかには駐車できるスペースがあり、困った時には頼りになる存在だ。
シェルターを抜けしばらくすると、脇にあった電柱がなくなる。
雄大な自然のなかを走っている感じがしてとても気持ちがいい。
そしてそのうち矢印標識も消滅した。
勾配もなく、車も少なく、邪魔なものはなにひとつない。
素晴らしいの一言のみ。
稚咲内(わかさかない)付近にて、1時間ぶりに信号が出現した。
豊富方面へ向かう道との交差点だ。
砂丘のえきという休憩所にて、トイレ休憩と食事休憩をした。
砂丘のえき
天塩から25km、砂丘のえき。
小さなハウスとトイレがある。
食事休憩といっても、セイコーマートで買ったおにぎりを食べるだけ。
特にレストランがあるという訳ではない。(あるらしいが、開いてなかった)
エネルギーを補給したところで出発する。
雨は次第に強まり、視界不良となるほどに降っている。
寒いし、ブレーキがきかない。
強雨のなか走るというのは初めての経験であり新鮮だった。
こうほねの家
もうすぐお昼の11時。
天塩から45km付近、休憩所こうほねの家にて休憩。
サイクリンググローブや上着、靴下などを絞ってから乾かす。
30分ほど休んでからまた出発。
少しアップダウンもでてきて、抜海の街を通過。
最北端木造無人駅の抜海駅に寄りたかったが、天候悪化のため断念。
ノシャップ岬へ向かうため、道道254号へ入る。
無事カエルロード
この道でノシャップ岬へ向かう。
カエルの置物がたくさん置いてあるところがあり大変面白かった。
別名無事カエルロードというらしく、
無事帰りたくなった。
ここらで野生の鹿が前を横切るというシーンを目撃し、
北海道を感じることができた。
そもそも野生の鹿に遭遇すること自体初めての体験だった。
ノシャップ岬
15時、無事ノシャップ岬に到着することができた。
晴れている日には利尻島が見えるようだが、そんな天気ではなかった。
疲れたので、岬の近くで泊まることにした。
明日また岬にきてみよう。
日本最北端のまちにきた!
宗谷岬まで、あと35km。
おわり。