4日目は、ちょっと楽をして50kmほど先の知内まで行く。
(クリックするとその記事へ飛びます。)
4日目: 函館 ~ 知内
21日目: 釧路停滞(記事なし)
4日目: 函館 〜 知内
函館を出発
9:30 ライダーハウス ライムライト出発
3日目でやっと室内で寝ることができた。
テント泊に比べてお金はかかるけれど、室内で寝る安心感は大きい。外界と布一枚で隔てているだけのテントはやはり怖いものだ。
なんか雨が降りそうな天気だ。
北海道では札幌、旭川に次いで人口が多い函館市。駅もなかなか立派なものであった。
朝ごはんはマックスバリュで買ったパンを公園で食べて済ました。五稜郭付近で国道228号に入り、道南いさりび鉄道に沿って進んで行く。
海沿いを気楽に進んでいく
走っていると海へと続く不思議なものが見えてきた。
太平洋セメントの桟橋だ。とても長く、函館山との光景は異質だった。
国道228号はそこそこ交通量があるが、走りやすい。時々現れる漁村がいい感じだ。
12:30 咸臨丸終焉の地
ここらへんは昔北海道の玄関口だったわけで多くの興味深いスポットがあった。
こんな感じのスポットを発見できることが自転車で旅をするメリットだ。
(車で北海道を回っている方からご飯をご馳走になりました。ありがとうございました!)
道南いさりび鉄道が並走しているので、これから青函トンネルを越えるであろう貨物列車が何本も私を追い越していった。
鉄道が並走している道というのはとてもいい。 楽しい。
さすが北海道新幹線が停まる駅
13:30 木古内駅
木古内という名前を聞いたことがある人は多いのではないだろうか。
木古内駅は鉄道で北海道に上陸する際に最初に停車する駅だ。新幹線停車駅のため、在来線だけの駅と比べて大きい。
駅の東口には真新しい道の駅もあり、中にある休憩スペースが広めでよかった。こんなに新しい駅舎をみると以前はどんな感じだったのか気になった。
ストリートビューで見てみると、まだ2011年の木古内駅東口の様子が載っていた。駅舎、駅前の様子は今と全く異なる。
新幹線効果というものはスゴイ。
長万部駅もこのようになってしまうのだろうか。
ついでに駅舎の中も見てみたが、待合室が広かった。ただ利用者は少なそうだったのが残念だ。
知内のキャンプ場へ
15:00 知内ファミリースポーツ広場
木古内からちょちょいと進むとすぐに知内のキャンプ場に着いた。一目見たところキレイで良さげなキャンプ場だった。
しかし、河川敷にあるという点には気をつけなければいけない。
脇を流れる川は広めだったので大丈夫だと思うけれど、雨の日には河川敷は避けるのが一番良い。
天気予報を確認したら、夜は曇りの予報だった。しかし雨が降りそうな空色をしていたため、屋根の下にテント設営した。このときは雨が降っても無敵だぜ、とか考えていた。
近くの温泉に行ってキャンプ場に帰ろうとしたところ、雨が結構降っていることに気づいた。カッパもテントの中に置いてきたので雨が止むのを待つしかない。雨雲レーダーと睨めっこした。雨雲が完全に通り過ぎるのを待った結果、閉館時間ギリギリになってしまった。雨に濡れた暗い道を帰った。
地獄の夜
キャンプ場に着いた。他に誰もいないが、電灯が点いていて明るかったので安心した。無料なのに明るい電灯まであるなんてサイコーじゃないかと思っていた、そのときまでは。
テントに入り、ラジオを聴きながら寝ようとしていたときだ。
いきなり真っ暗になった。本当に真っ暗だ。
どうやらキャンプ場の電灯が消えたらしい。
そしていきなりブワッと風が吹いてテントを揺らした。
なんだ、と思ったらズザザザァーと雨が降り出した。
嘘だろ、おい!と思って頼みにしている雨雲レーダーを開いて確認した。
真っ赤、真っ赤だった。ゲリラ豪雨か。
テントの中にまで浸水してきた。そして寝袋も湿ってきた。
最悪だ、屋根が小さすぎた。
そんななか近くの水路がドボドボと音を立てていたので寝られるわけもなく、結局は午前3時まで起きていた。もう一度目を覚ましたときには外が若干明るくなって雨も止んでおり、自分は助かったのだと思った。2時間しか寝てない。
人生で一番酷い夜を過ごした。そして自然の脅威を知った夜だった。
4日目のまとめ
4日目は函館から知内までの50kmを走った。
国道228号から海を隔てて函館山が見えるのはよかった。ところどころにある小さな漁村もいい感じだった。
キャンプ場の電灯が何故消えたのかは今でも気になっている。停電なのか、それともタイマー式だったからなのか。しかし停電したという情報は流れてこなかったので、タイマー式だと考えるしかない。ちなみに電灯は21時15分ぐらいに消えた。
もう河川敷にテント張れない。
走行区間: ライダーハウス ライムライト 〜 知内ファミリースポーツ広場
走行距離: 53.43 km
総走行距離 332.54 km
苫小牧まで残り 2075.83 km
つづく。