チャリっこ紀行

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クロスバイクでいこう。

自転車で北海道一周してどうだったのか(ルート、装備)

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2019年、大学の夏休みを利用し自転車で北海道を一周してきました。

一周2400km、25日間の旅でした。

素晴らしい景色、旅人に多く出会いました。

その旅についてこちらの記事にまとめておきます。

 

 

 

この記事の目的

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現代はインターネットが普及したことで情報収集が容易になりました。

私も「自転車で北海道を一周しよう」と考えたときに、まずそれが可能であるのかについて把握せねばなりませんでした。それからどうしたのかというと、

『北海道 自転車 一周』

便利な時代になったものです。自転車で北海道一周した先人達の多くのブログがヒットしました。彼らのブログを参考にさせてもらい計画を立てました。

私のブログも

北海道を一周したい!

もう北海道一周してきたよ!

北海道ってどんな感じなんだろう?

という方に少しでも情報を提供できたらいいなと思います。ただ、大したことは書いていないのであしからず。

 

 

そもそもなぜ自転車で北海道一周したのか

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私が自転車で北海道一周した理由は一つ。

見たことがない景色を探しに行くため

 

北海道には今までに見たことがないような景色があふれています。

先が見えないほど真っ直ぐな道路

遠くまで広がる草原

ずらっと風車が並んでいる道

本州にはない光景が北海道にはあります。Googleマップを眺めることが趣味の私には、やはり興味がありました。こういうのは実際に自分の目で見てみたいものです。

 

一周するなら車でもバイクでもいいけれど、

土地の風を感じることができる自転車が私のベストです。

 

 

旅の原則、ルール

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今回の旅で以下のルールを定めました。

野宿は原則しないこと

 

北海道は旅人には寛容で、野宿が許されるイメージがあります。しかし、基本的に野宿に良いイメージはないでしょう。公園に張られたテント内にどんな人物が潜んでいるかも分かりませんし、地元の方はきっと不安に思うはずです。その地域のキャンプ場やライダーハウスを利用して、少しでもお金を落としていくことが一番良いはずです。

よって、野宿は禁止にしました。

寝れそうな立派なバス停はたくさんありましたが。

 

 

大まかなルート

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仙台からフェリーに乗り、苫小牧に上陸しました。それからはなるべく海の近くの道を通るようにしました。

亀田半島や根室半島など、ショートカットしたところもあります。もし次チャンスがあるならば、海岸線をずっと走りたいです。

 

 

装備について

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長距離を走るにあたり、装備を整えることはとても大事です。

北海道 2400kmを走り抜けた装備をご紹介します。

 

1. 私の肉体

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私の健康な肉体です。

旅をするためには一番必要なものです。特に普段トレーニングはしていませんが、スローペースで自転車を長く漕ぐことができます。

また、パンク修理を100回以上は経験しており

パンク修理なら自信があります。

しかし、変速機などのテクニカルな調整はできない模様。

 

2. 自転車

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私が乗るクロスバイクはスコットの「SUB40」です。

5年ほど前にリサイクルショップで一万円で購入しました。

ショップで購入したときは、ブレーキワイヤーはボロボロ。それに加え、ホイールはガタガタ。そこで、ワイヤー類と前後のホイールを自分で交換しました。

結局は全て合わせて2~3万ほどかかりました。

 

3. サイドバッグ

サイドバッグは王道の「オルトリーブ」 です。

大容量・防水で、なおかつ持ち運びがしやすい。

文句なしの星5。

ただし、高かった。

 

4. ハンドルバッグ

自転車旅で心配なのが、貴重品の管理です。

コンビニに入るたびにサイドバッグを外して持っていくわけにはいきません。そこで、ハンドルにつけられるバッグを使用しました。ここに財布やカメラ、スマホなどを収納して持ち運んでいました。マジックテープで固定するので着脱も簡単。

これはとても便利でした。

 

5. リアキャリア

キャリアがダメになってしまえば、旅を続けることはほぼ不可能になってしまう。いいキャリアを選ぶことはとても重要です。

なるべく安く、レビューがいいものを購入した結果、

「イベラ」のリアキャリアになりました。

旅の途中に折れたなどのトラブルもなく、無事に私の荷物を支えてくれました。

 

6. 衣類、靴、サイクリンググローブ 

普段スポーツをする時に使う服を持っていきました。ユニクロで買ったメッシュTシャツ、短パン、下着類を3日分。それに加え、寒さ対策に高校で使っていた上下のウィンドブレーカー

特にサイクリング用のものではありませんが大丈夫でした。

 

靴はランニングシューズとクロックス(もどき)を用意しました。

基本的にクロックスで行動していました。自転車を漕いでいたときもクロックスだったのですが、ガッ! となって擦りむいてしまったのでオススメしません。

 

サイクリンググローブはアマゾンで買った安物を使ってました。

旅では快適に使用できていましたが、最近になって手のひらのゴムの部分が外れました。

やはり、疲れを軽減するためにもサイクリンググローブは必要です。転倒時の怪我防止にもなります。

 

7. テント、寝袋

テントは一人用の小さなものです。

確かに中は狭いですが、サイドバッグ二つを中に入れて寝られるスペースはあります。畳むとコンパクトになり、リアキャリアにもしっかり収まります。

安い割には結構いいものだと思います。

いわゆるコスパがいいといった感じ。

少し浸水してきたこともありましたが、雨にもまあまあ耐えてくれました。

 

寝袋はホームセンターで購入した「SOUTH FIELD」のものです。

お値段は3000円

ただ、9月の北海道(特に道東)ではこの値段のものでは厳しい。寒さで夜中に目が覚めることもありました。寝袋はケチらずいいものを購入したほうがいいです。

 

8. ツーリングマップル 北海道版

ツーリングマップル 北海道

ツーリングマップル 北海道

  • 発売日: 2019/03/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

北海道を旅する人なら必ず持っている「ツーリングマップル

北海道の有名な観光地はもちろんのこと、マイナーな名所やお店など全て載っています

北海道の旅人はこれを持ちながら、

ここはよかったぞ!

ここはどうだった?

などと旅の会話を楽しみます。

もうこれは通行手形のような存在です。これ無しでは北海道を満喫することはできないです。

眺めているだけでも面白いので、旅に出る予定がない人にもオススメです。

 

9. その他

PARKTOOL(パークツール) パンク修理用パッチキット VP-1C

PARKTOOL(パークツール) パンク修理用パッチキット VP-1C

  • 発売日: 2012/03/09
  • メディア: スポーツ用品
 

自転車旅にトラブルはつきものです。そこで、そういったトラブルに対処できるよう準備が必要です。

  1. パンク修理セット
  2. 予備のチューブ 4本
  3. 携帯空気入れ
  4. ブレーキワイヤー 1本
  5. 工具類(六角レンチ、ワイヤーカッター、モンキーレンチなど)
  6. 輪行袋
  7. ワイヤーロックとU字ロック
  8. タオル 1枚(なんでも用)

 

パンクした時のために持っていったものは、

パンク修理用のパッチとゴムのり、そしてタイヤレバー

といった、いわゆるパンク修理セット

しかし、ゴムのりを塗って、パッチを貼る作業は少し面倒です。また、修理が甘くまたパンクしたということもよくあります。そこで、予備のタイヤチューブを4本ほど持っていきました。これならば、タイヤを外してチューブを交換すればOK。もちろん空気を入れるための携帯空気入れも忘れずに持っていきました。

 

ここまで対策をしましたが、

一回もパンクすることはありませんでした。

 

念のためにブレーキワイヤーも持っていきました。

ワイヤーが切れることは普通は無いと思いますが、切れました。

自転車店も無いようなところだったので、危なかったです。長旅の前にお店でしっかり自転車点検を済ませておけばこういったことは起こらないはずです。

 

自転車が故障、もうお手上げの状態になった場合を想定し輪行袋は持っていきました。これがあれば、自転車を分解して袋に詰め電車に載せることができます。飛行機もOKです。

ただ、ほとんどのバスでは利用できないはずなので鉄道路線が少ない北海道でお手上げになったら詰みです。自転車を捨てて帰ってくるしかないのでしょう。

 

 

他にも細々としたものはありますが、以上のような物を揃えました。北海道一周のために買ったものは少なく、普段の自転車旅で使用していたものがほとんどです。

全てを一から揃えるとなると相当なお金が吹っ飛んでいきます。自転車旅はお金がかかるのです。 

 

 

あったらよかったもの

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実際に北海道を一周してみて、これがあったらもっと充実しただろうな、と思ったものがたくさんありました。

  1. 銀マット
  2. モバイルバッテリー
  3. ソーラーパネル
  4. クッカーセットとガス
  5. ランタン

 

1. 銀マット

寝袋あるし、テントの中に何も敷かなくて大丈夫だろうと思っていました。しかし実際は、

ゴツゴツして痛いし、冷たい。

テントサイトが芝生のところならいいですが、土のサイトもあります。それゆえ、

地面からの冷気を遮断でき、クッション性の高い銀マット

が必要だったと感じました。これがあれば下からの浸水があってもなんとか耐えられますしね。

 

マットがなかったせいで、寝袋がビショビショになって最悪な夜を過ごした4日目↓

 

2. モバイルバッテリー

私は北海道にモバイルバッテリーを持っていきませんでした。

スマホそんなに使わないし大丈夫だろうと思い、購入しませんでした。しかし、絶対にあったほうがいい。道中で購入するという手段があったはずなのだが、結局は買わずじまいだった。充電スポットを探すゾンビと化していた時もあった。

アホだった。

 

3. ソーラーパネル

道中で出会った旅人が自転車の後ろにソーラーパネルを載せていて驚きました。

なんてハイテクな旅なんだ!

自転車に載せられるソーラーパネルの存在を知らなかった。これがあれば、もはやモバイルバッテリーなんぞ必要ないのでは...

 

4. クッカーセットとガス

私のテント生活はとても寂しいものでした。

  1. キャンプ場に着いたら、テントを張ります。(17時)
  2. テントに入ります。(17時半)
  3. とりあえずラジオを聴きながら寝転がります。
  4. セコマで買ってきた食料を食べます。(19時)
  5. 次の日のルートをツーリングマップルで確認します。(19時半)
  6. 寝ます。 (20時)

確かにとてもリラックスできる時間ではあったのですが、

つまらない、つまらない。

キャンプの醍醐味って、

コーヒーを沸かして飲んだり

袋ラーメンを作ったり

そういうことだと思うの。

 

そのためにはクッカーセットが必要だった!

それがあればもっと充実した時間を送ることができたはず!

 

5. ランタン

キャンプするならばランタンが必須です!

しかし私は、自転車のライトをランタン代わりに使っていました。自転車のライトは明るさはありますが、電池の消耗が激しい。何本もの乾電池を消費しました。

やはりランタンは必要だと思いました。ただ、荷物になるんですよね。

 

 

 

 

つづく。