チャリっこ紀行

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クロスバイクでいこう。

自転車旅は意外とお金がかかる

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ちらちらと雪が降り始め、自転車に乗るにはキツい季節となってきました。最近はすごく寒くて外に出るのも億劫です。私は車を所有していないので交通手段は自転車しかありません。ホントに辛い!

 

寒くなってきたことに加え、新型コロナウイルスが猛威を振るうこのご時世で長距離サイクリングに出かけられずにブログのネタが尽きています。それゆえ最近はブログの更新が途絶えておりました。

 

今回は、

「自転車旅は意外とお金がかかるよ!」

ということについて書きたいと思います。

(数週間の自転車旅を想定した記事となっております)

 

 

 

自転車旅のイメージ

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「自転車旅」といったら、大半の人が泥臭い、貧乏旅行のイメージを抱くと思います。新幹線や特急のゆったりとしたシートに座っての優雅な旅とは真逆ですね。

エンジンは自分の身体のみ。泊まる場所はワイルドに道の駅やキャンプ場での野宿。それゆえ掛かるお金も少ないはず...

 

実は結構お金がかかるんです、自転車旅。

装備を揃える壁(初期投資の壁)食費の壁が立ちはだかります。

 

 

 

装備を揃える壁(初期投資の壁)

自転車

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自転車: 50,000円 〜

自転車はピンからキリまであります。

例えば、多くの人が乗っているであろうシティサイクル(ママチャリ)はだいたい一万円ぐらい。しかし、クロスバイクは入門用と呼ばれるもので五万円ほどします。さらにロードバイクとなれば最低で十万円です。このように、自転車には色々な種類、価格のものがあります。

旅用に使いたいとなれば、頑丈かつ長時間乗っていても快適なものが最適です。そのような自転車を選ぶとしたら、最低でも五万円ほどの自転車からが選択肢となるでしょう。(ママチャリやルック車で長時間・長距離は厳しいです)

 

ちなみに、私の自転車(SCOTT SUB40, クロスバイク)はリサイクルショップで一万円で購入しました。ホイールやブレーキを新しい物に付け替えたため、合計で三万円ほどになりました。正直、これが最低ランクだと思います。

 

自転車の備品

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自転車を揃えたならば、次に必要となるものが自転車につけるモノや修理道具です。これが結構するんです。今回は必要最低限のモノについて取り上げます。

  • フロントライト: 3,000円
  • リアライト: 2,000円
  • ヘルメット: 5,000円
  • サイクルコンピュータ: 2,000円
  • 携帯ポンプ: 2,000円
  • 工具, パンク修理セット: 1,000円
  • リアバッグ: 15,000円
  • 鍵 × 2 : 5,000円

計: 35,000円 〜

 

大雑把にこんな感じです。Amazonの価格帯を参考にしました。こうして書き出してみると、たくさん必要なものがありますね。私は高校生の頃よりこれらの用具をちょこちょこと揃えてきました。

ライトやヘルメットは必須ですし、サイコンもペースを測るためにあったほうがいいです。また、自転車がパンク・故障した時のために工具や修理セット、携帯ポンプも絶対必要です。旅先で自分で修理できないと詰みます。

 

キャンプ道具

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旅先で宿泊費を浮かせたいのならば、テントの持参は必須です。ホテル泊よりもキャンプ場に泊まったほうが圧倒的に安いですからね。ただし、何度かキャンプをするつもりで購入しないと、押入れの奥にずっと眠らせておくことになります。勿体無いですよね。

  • テント: 10,000円
  • 寝袋: 5,000円

計: 15,000円 〜

 

 

こんな感じで自転車旅に必要なものを書いてみました。

自転車と備品、キャンプ用具でだいたい十万円ほどかかります。もちろん、良いものを揃えようとすれば二倍、三倍に膨れ上がります。

 

自転車は初期投資の壁が高いのです!

 

 

 

食費の壁

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自転車(サイクリング)はダイエットの一つとして注目を浴びている通り、結構なエネルギーを消費します。参考程度に下記のサイトにて消費カロリーを計算してみました。

  • 水泳(クロール, 60分): 523kcal
  • 自転車(60分): 365kcal
  • ウォーキング(60分): 189kcal

keisan.casio.jp

 

自転車で100km走る(体重60kgの人)として計算したところ、

消費カロリーは2,418kcalらしいです。

走る速さや運動強度などによって大きく異なりますが、多くのエネルギーを消費することには間違いないでしょう。実際、私は朝ごはんを食べずに100kmを走った経験があるのですが、そのときは身体が冷える感じがして眠気に襲われました。自転車はエネルギー消費が激しいのです!

 

それゆえに消費した分のエネルギーを補給しないといけません。

つまり、それだけの食費がかかるということです。

 

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計算します。(ガバガバ計算)

スーパーで売られているあんぱんひとつの熱量はだいたい300kcalです。これが100円で売られているとします。自転車で100km走った時の消費カロリーが2,400kcalとすると、あんぱん8個分のエネルギーです。

つまり、100kmを走るために800円を消費します

JR東の100kmの運賃が1,620円ですからだいたい電車の半額程度。お金のことを考えると、電車の3,4倍の時間をかけて半額程度しか得をしないなんて救われませんね。

 

まぁ、そんなに単純なわけが無いですが!

ここで言いたいのは、

お金を浮かせたいというだけで自転車に乗っても

そんなに得をしない!(食費と時間の面で)

ただそれだけです。

 

 

 

例: 小樽から稚内まで行くとしたら

鉄道(特急利用)の場合

所要時間:6時間19分
総額:11,420円
距離:430.0km


ジョルダンの乗換検索の結果が上記です。朝、昼、晩の食事を贅沢にしたとしても、一万三千円には収まりそうですね。

 

自転車(私)の場合

所要時間:4日間

総額:約11,000円

距離:350.0km

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小樽を朝早くに出発し、一日だいたい100km走りました。その結果、小樽から稚内まで4日掛かりました。上の表は道中で使ったお金について集計したもので、食費が大きな割合を占めていることが分かります。また数日間にかけて走るため、宿泊費や風呂代も結構かかってます。

plno.hatenablog.jp

 

鉄道の方がもちろん早く行けるけれども、金銭的には鉄道と自転車はあまり変わらないということがお分かりいただけたかと思います。

つまり、自転車で行くから安く行けるというわけではないということです。

 

 

 

まとめ

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自転車旅は想像しているよりもお金がかかります。まずは自転車と装備を揃えることのハードルが高いです。せっかくいい自転車と装備を買ったとしても飽きてしまえば宝の持ち腐れとなってしまいますから、それを考えると少し悩みますよね。

 

しかし、一度装備を揃えてしまえば自分の身ひとつで何処へでも行くことができます。

ただひとつ私が言えることは、

時間もお金もかかる分、自転車旅は素晴らしいということだけ。

それだけの価値がある。

 

 

おわり。