苫小牧を出発して11日目、留萌から天塩までの120kmを走る。
稚内までオロロンラインをずっと真っ直ぐ進んでいく。
去年もこの区間を通ったが、
今年は少しルートを変えて遠別から農道に入った。
(クリックするとその記事へ飛びます。)
11日目: 留萌 ~ 天塩
21日目: 釧路停滞(記事なし)
11日目: 留萌 〜 天塩
留萌を出発
チャリダーの朝は早い、と言いたいところであるが起きたのは7時頃だった。
隣にテントを張っていた自転車お兄さんに朝の挨拶をしてから
テントを片付ける。
お兄さんはお湯を沸かしてコーヒーを飲んでいる。
私もクッカーを持ってきていれば優雅な朝を過ごすことができたのになぁ!
テントを乾かしている間に朝食をとるのが毎日のルーティンだ。
私はこの時間が好きだ。
海を眺めながらのブレックファスト、なんと素敵な時間だろう。
9:00 黄金岬キャンプ場を出発
出発が遅くなったが、去年通った道だから大丈夫だろう。
黄金岬のモニュメントで写真を撮ってから天塩へ向けて走り出した。
留萌を出たのは10時半頃になってしまった。
オロロンライン(留萌〜羽幌)
空は晴れ渡り、風もない。
なんと素晴らしい朝だろう。
11:40 苫前町入り
道の左側には海が広がり、右側には緑に溢れた小高い丘が続く。
日本海は青く美しい。
12:30 苫前市街地
熊のモニュメントが見え、苫前の市街地に入った。
北海道で熊には会いたくないものだ。
苫前までは平坦な道であるが、ここからはアップダウンのある道になる。
バイクは爽快に飛ばしていくが自転車はそうはいかない。
坂を上って下るの繰り返しだ。
でも楽しい。景色がいいから楽しい。
オロロンライン(羽幌〜遠別)
14:00 羽幌フェリーターミナル
夢中になって走っていたら羽幌に着いた。
羽幌からは天売・焼尻島まで船が出ている。
島には行かないけれど、船を見にフェリーターミナルに来た。
いかにも離島を結ぶ船の大きさだった。
デッキには人がちらほらいたのが見えた。
あの人たちは何のために島へ行くのだろうか。
観光か、それとも島民なのか。
気になったけれど見送るしかなかった。
14:30 初山別村入り
羽幌を出ると同じような道が続いた。
すると、前方に見覚えのある重そうな自転車が見えた。
留萌のキャンプ場で会った自転車の人だ!
こんなことがあるから北海道の自転車旅は面白い。
お疲れ様です、とひと声かけて先に行かせてもらった。
海の向こう、前方に利尻島が見えてきた。
ここまで来たらもうすぐだろう、と力を抜いた。
お気に入りの初山別の坂を上る。
後ろを振り返ると青い海が見え、脇には羽幌線※の跡がある。
こんな綺麗な場所を走る列車に乗ってみたかったな。
※ 羽幌線:1987年3月廃止。現在は沿岸バスによって代替
16:00 遠別町入り
天塩の一つ前の街である遠別に入った。
去年はここで国道を真っ直ぐ行ってしまったが、
ここから海沿いの農道に入る。
開拓農道町道浜更岸線
これは予想以上の道だ。
利尻島がくっきりと見え、道路は海に沿って続いている。
ところどころに風車があり、
風が弱いためゆっくりと回っている。
この道の良かった点は、車が全く通らなかったところだ。
道を独り占めだ。
しかし、バイクはなぜこちらを通らないのか疑問だ。
もしかして知られていない道なのだろうか。
丸められた草がゴロゴロ転がっている。
北海道らしさ満点の道だった。
鏡沼海浜公園キャンプ場
17:30 鏡沼海浜公園キャンプ場到着(出発から8h30m)
無事、宿泊地である鏡沼海浜公園キャンプ場に辿り着いた。
去年は泣きそうな脚の痛みに耐えてやっとの思いで来たのを思い出す。
少しは成長したのかもしれない、身体的、精神的にも。
ここのキャンプ場はライダーハウスもある。
どちらに泊まるかで悩んだ。
できれば早朝に出発をしたいからキャンプにしたい。
スマホで明日の天気を確認した。
午前中は曇りで、午後は雨の予報だった。
まぁ大丈夫だろうと判断し、キャンプにすることにした。
雨よ、降らないでくれ。
テントを張ったあとはすぐ近くの温泉へ。
ここの温泉はキンカンの匂いがする。
去年は脚の痛みをここで癒した。
身体に良い温泉なのは間違いない。
温泉を出ると空には月が輝いていた。
旅先での月は非常に印象に残る。
11日目のまとめ
11日目は留萌から天塩までの120kmを走った。
留萌から苫前までは平坦だが、苫前からはアップダウンの道になる。
しかし、この道の景色が良くて苦にならなかった。
遠別からは開拓農道町道更岸線に入った。
とても景色が良く交通量もない。
人生で出会った素晴らしい道トップ10に入る道だった。
走行距離: 120.78 km
総走行距離 1143.85 km
苫小牧まで残り 1264.52 km
まだまだつづく。