苫小牧を出発して23日目、浦幌からえりもまでの120kmを走る。
風が強い襟裳岬で有名な場所だ。
(クリックするとその記事へ飛びます。)
21日目: 釧路停滞(記事なし)
23日目: 浦幌 ~ えりも
23日目: 浦幌 〜 えりも
浦幌を出発
10:00 うらほろ森林公園を出発
夜中は風が強く、周りの木々がザーザーと音を立てていた。
テントも飛ばされるのではないかというぐらいの強風だった。
幸い吹っ飛ぶことはなかったが、
キャンプ場には私一人だけだったため恐怖でしかなかった。
たとえ何か起きても助けを呼ぶことはできない。
いつのまにか眠っていたようで、
起きてテントを出てみると真っ青な空が広がっていた。
一体あの強風はなんだったのだろうか。
昨日スーパーで買った半額弁当を食べてから出発する。
帯広には寄らずに広尾方面へ国道336号を進む。
帯広には寄っておくべきだった。
この先の道には何もない。
十勝の風景
牧草地や畑が広がり、これぞ北海道!の景色が広がる。
十勝の食料自給率は1000パーセントを超えるらしい。
餌を探しているタンチョウのつがいを発見した。
走っていて二度ほど見かけたのでこの地方にはよくいるようだ。
動物園でしか見たことがないので感動した。
全長928メートルの十勝河口橋を渡る。
台風通過直後のため、川の水は茶色かった。
結構な幅がある。
海から離れ 豊頃町
11:15 豊頃町に入る
国道は少し内陸側を走るため海が全然見えない。
軽いアップダウンの何もない道を進むのみ。
某有名ボーカロイドと同じ名前の橋があった。
宇宙のまち 大樹町
12:00 大樹町に入る
ホリエモンロケットの会社がある大樹町に入った。
周りに何もない。コンビニもない。
あるのは航空宇宙試験場だけ。
これはすごい。
13:00 晩成温泉入口
前日泊まる予定だった晩成温泉の入り口を通過する。
浦幌からここまで40kmある。そして、温泉までは5km。
昨日は浦幌でキャンプしておいて正解だった。
きっと夕闇の中走ることになっていただろう。
入ったというよりかはかすめたと言うべきか。
再び大樹町に入って、スペースシャトルの模型と記念撮影。
ロケットの展示をしている宇宙交流センターもある。
しかし、先を急いでいるため行かなかった。
いつも朝の出発が遅いため、このような施設に寄る時間がない。
黄金道路入り口 広尾町
14:00 広尾町入り
やっと広尾町に入った。
浦幌から広尾(豊似地区)までの65kmの区間に
スーパーやコンビニは一件もなかった。
15:00 広尾市街地
市街地の規模としては浦幌よりも大きく感じた。
元々鉄道も通っていただけのことはある。
セイコーマートでエネルギーを補給して、
いざ黄金道路に挑む。
黄金道路
広尾からえりもまでの区間は「黄金道路」と呼ばれている。
「黄金道路」の由来は、
ようやく工事が着工されたのは、それから長い歳月を経た昭和2年(1927年)のこと。トンネルと海岸の埋め立て、崖を削るなどの難工事のため、完成までには7年もかかり、昭和9年(1934年)にようやく日高と十勝を結ぶ海岸ルートが開通しました。竣工当時の名前は日勝海岸道路でしたが、「まるで黄金を敷き詰められるほど、建設に莫大な費用が掛かった道路だ」として黄金道路と呼ばれるようになりました。
引用: 風のまち「えりも」観光ナビ
https://www.town.erimo.lg.jp/kankou/pages/k9mfea0000001sdn.html
トンネルがたくさんあり、
- タニイソトンネル(2020m)
- 新宝浜トンネル(2438m)
- 目黒トンネル(1876m)
- えりも黄金トンネル(4941m)
などの2000メートル級のトンネルがある難所だ。
「えりも黄金トンネル」は北海道の道路トンネルで一番長い。
フンベの滝
黄金道路に入ってすぐに「フンベの滝」をみつけた。
地下水として湧き出たものが滝になっているらしい。
水は結構冷たかった。
オ リ コ マ ナ イ 覆 道
ヤリキレナイ川と同じにおいがする名前だ。
堤防上にカモメがずらっと並んでいた。
警戒心がないのか、逃げない。
風のまち えりも町
16:30 えりも町に入る
もう日が暮れてきたというのに。
この道路の歴史は知らないが、
旧道らしきものをところどころ確認できた。
しかし、多くはゲートで封鎖されていた。
えりも黄金トンネル
いよいよ「えりも黄金トンネル」だ。
どうやら比較的新しいトンネルのようで中は明るい。
車も来ない。
安全に抜けることができた。
15分くらいかかった。
長い戦いだった。
逆側。
旧道のほうは通れるのか...?
あらためて考えると5kmのトンネルってとんでもない。
今回の北海道一周ツーリング6日目に通った
道道トンネルNo.1太田トンネル(3,360m)
を大きく上回ることになった。
日が沈んでさすがに焦っていた。
えりも岬のほうに進み、キャンプ場までもうすぐだと思った。
百人浜オートキャンプ場
18:00 百人浜オートキャンプ場到着(出発から8h)
しかし、そこからが長かった。
結局キャンプ場にはほぼ暗闇のなか辿り着いた。
受付は19時までだったので、なんとか大丈夫だった。
オートキャンプ場だから高いだろうと思ったが
テントサイト一泊310円だった。
テントを張って、芝生に寝転んでみた。
満点の星空が広がっていた。
初めて本当の星空をみた気がした。
しばらく星空を楽しんでから、テントに入って寝た。
疲れていた。
もうすぐ旅は終わる。
23日目のまとめ
23日目は浦幌からえりもまでの120kmを走った。
浦幌から広尾までは何もなく、景色も単調だった。
晩成温泉や航空センターなどに寄るとよかったかもしれない。
そして、広尾からは黄金道路を走った。
トンネルがたくさんあるが、交通量は少なく安全だった。
昼間は観光の車が多そうだ。
走行距離: 117.84 km
総走行距離: 2199.83 km
苫小牧まで残り: 208.54 km
つづく。